建物は劣化して最後にはなくなるが、土地はなくならない。どんなに優れた工業製品でも製品には寿命があります。土地は基本的に劣化しません。農地などで何年も繰り返し同じ作物を育てていると、だんだん作物が育たなくなるのでしばらく休ませる必要があると聞きますが、それは土地が劣化しているというよりも、土地の持つ価値の一部が実現できなくなっているだけなのです。数年もすると、地力が回復して同じ作物が収穫できるようになるというのは、土地が再生可能であり、永遠の存在であることの証左です。たいていの物は、嫌になれば抹消することができます。気に入らなくなった道具、サイズが合わなくなった服、壊れた冷蔵庫、動かなくなった高級車も、嫌になれば捨てればよいですし、昔は気に入らない人や民族はこれを殺したり、遠くに追いやることができました。ところが、土地はどんなに気に入らなくとも、抹消することはできません。
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